剣道 段審査 筆記試験 覚え方

剣道昇段審査筆記試験の覚え方

剣道の昇段審査で結構みんなイヤなのがこの筆記試験です。

 

都道府県の剣連によっていくらか違うかもしれませんが通常4題から5題の

 

中から2題から3題の問題が出題されます。

 

実技もあるし、形もあるしこんなもん覚えて書くのもイヤだなと思います。

 

実際の問題からいくつか方法を考えてみます。

 

問題例

問題 剣道で礼儀を大切にするのは何故かを述べよ。

 

解答例

剣道は、「礼に始まって礼に終わる」と言われているように、特に礼儀作法を重んじ、
厳格に行われてきました。剣道のような対人関係の武道は、ややもすると原始的な
闘争本能のみの単なる打ち合いに陥りやすい。そのために礼儀によって人間的に
統率し相手の人格を尊重することが大切になる。また、自分の弱点を打突してくれ
たとき、自己の力の不十分さ、技術の足らないところを深く反省して、相手が自分を
直接教えてくれたという感謝の気持ちをもつことが重要で、そのために相手に対する
礼儀を大切にしなければならないのである。

 

 丸ごとコピ−のように覚える

 

250文字程度なのでこれをそのまま丸ごとお経のように覚えられないことはありません。

 

方法は必ず大きい声を出して読んでいくことです。最初は早く読まないようにゆっくり

 

言います。

 

30回くらい読むと記憶のイメ−ジができます。さらに30回くらい読むと記憶が定着してき

 

ます。

 

そして次の30回で驚くほど早く読めるはずです。そして今度は実際に書いていきます。

 

実際に書いていくと覚えていたはずなのに記憶の不鮮明なところがいくつか出てきます。

 

読むということと書くということの脳での作業位置が違うために読んだ作業を書く作業に

 

つなげられていないことなんだろうと思います。

 

しかしもうその段階では解答例のどの部分なのかすぐにわかるはずですからその部分の書く

 

記憶を補強します。ここまでできれば、ほぼ完ぺきです。

 

 

この方法は確実ですが大変時間がかかります。また出題が予定されている4から5題の

 

なかによく似た類似箇所があったりすると解答すべきところの記憶が曖昧になったりして

 

覚えた別の解答を書く可能性もあります。

 

 

しかし、この方法は外国語を覚えるには最適な方法です。10数ペ−ジ程度の外国語

 

の物語であれば10章あるとして1章が20行から30行であれば1章ずつ上の方法で内容を

 

とらえて繰り返していくことができるなら2週間程度でほぼ完全に暗記できます。

 

ただし、必ず毎日一定時間やってください。

 

これができ、物語が映画のように連続でイメ-ジのようにできたら同じレベルの外国語の本

 

であれば調べないと理解できない単語もありますが初見でも驚くほど早く同種の外国語

 

の本が読めます。興味のある方は是非、試してください。

 

 

 

 記憶術を使った覚え方

 

記憶術という言葉を聞いたことがありますか。私が知っているのはもう20年以上前の

 

ものでした。 これは体の部分、つまり頭、目、鼻、耳、首、腕・・・と覚えるものをくっつ

 

けていくという方法。つまり覚えるものが化学の同素体の硫黄、炭素、酸素、リンだと

 

すると頭には電球で頭を殴られた(電球のフィラメントの取り付け部分には硫黄の成

 

分が入ってます)、目には練炭火鉢が飛び込んできた。鼻の穴に酸素ボンベを詰め込

 

んだ。耳の穴にマッチ(マッチにはリンの成分があります)の棒を耳にいれた。というように

 

覚えます。(このような場合は硫黄S、炭素C、酸素O、リンPなのでSCOPとして

 

スコップと言って覚えたほうが早いですけどね。)

 

 

 

このようなことを上の問題に当てはめてみます。頭や眼、鼻など体の部分を使っても

 

何を使ってイメ−ジしても別にかまいません。順番にイメ−ジできるものなら何でも

 

いいのです。

 

 

まず、解答の文章を1文ずつに分解します。

 

1 .剣道は、「礼に始まって礼に終わる」と言われているように、特に礼儀作法を重んじ、
  厳格に行われてきました。

 

2. 剣道のような対人関係の武道は、ややもすると原始的な闘争本能のみの単なる
  打ち合いに陥りやすい。

 

3 .そのために礼儀によって人間的に統率し相手の人格を尊重することが大切になる。

 

4 .また、自分の弱点を打突してくれたとき、自己の力の不十分さ、技術の足らないと
  ころを深く反省して、相手が自分を直接教えてくれたという感謝の気持ちをもつこと
  が重要で、そのために相手に対する礼儀を大切にしなければならないのである。

 

 

覚え方は通常ありえないようなことをイメ−ジすることです。

 

ここでは剣道の防具や竹刀を結びつける材料にします。ここでは上から面→竹刀→胴

 

→垂れと順番に結び付けます。

 

下の黄色の部分をキ−ワ−ドにしてイメ−ジで結び付けます。

 

1 .剣道は、「に始まって礼に終わる」と言われているように、特に礼儀作法を重んじ
  厳格に行われてきました。 →面に結び付ける

 

2. 剣道のような対人関係の武道は、ややもすると原始的な闘争本能のみの単なる
  打ち合いに陥りやすい。  →竹刀に結び付ける

 

 

3 .そのために礼儀によって人間的に統率し相手の人格を尊重することが大切になる。
                  →胴に結び付ける

 

4 .また、自分の弱点を打突してくれたとき、自己の力の不十分さ、技術の足らないと
  ころを深く反省して、相手が自分を直接教えてくれたという感謝の気持ちをもつこと
  が重要で、そのために相手に対する礼儀を大切にしなければならないのである。
                  →垂れ結び付ける

 

具体的なイメ−ジは下のイラストのような感じです。

 

剣道昇段審査筆記試験の覚え方

 

 

人間の脳はあまり意味のないようことは覚えるような仕組みになっていません。

 

覚えるということは見たこと聞いたことを覚えます。そして驚きや感激といったことは

 

強いイメ−ジとなって記憶に残ります。そうなると視覚化、映像化してみて自分が

 

覚えて忘れないようなことに結びつければ早く覚えて順番に取り出していけます。

 

 

最初は少しめんどうかなと感じますが慣れてくると簡単に要点だけを抜き出して

 

覚えれるようになります。最初のコピ−のように覚える方法と比べて非常に簡単

 

です。また昇段試験の筆記試験では内容がわかっているかを聞きたいので

 

逐一正確であるかを聞きたいのではありません。

 

 

 結び付ける材料

 

結び付ける材料として例に剣道の面、竹刀、胴、垂れをあげましたが自分が

 

覚えているものなら何でもいいのです。頭、胸、手、足でも自分の家の玄関

 

居間、台所、トイレ、風呂 学校のクラスメ−ト、職場の同僚、通勤通学の

 

途中にある駅名や建物など自分が順番に思い出せることがあればその一つ

 

一つに通常ありえないようなイメ−ジを結び付けていきます。

 

結び付ける材料は無限にあります。特にこの方法は学校の試験や資格試験で

 

試験によく出るあまり関連性のない項目を大量に覚えなければならないときに

 

役立ちます。